18.12.4-5 350~351日目 ウクライナ キエフ→イスラエル エルサレム

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2週間以上滞在した、ウクライナ生活も今日が最終日。
最初の1泊と途中の1泊以外、泊まっていた宿。




時期も時期だから観光客は見かけなかった。
別で泊まった宿もそうだったけど、キエフの宿は、宿を家にして生活している人が多い。
超長期滞在。
学生なのか、出稼ぎなのか。
2週間いたけど半分の顔ぶれは変わらず。
基本みんなロシア語だから、ほとんど会話してないけど。

同室だった夫婦っぽい二人はほとんど毎日部屋から出なかった。
男の人の方と喫煙所で挨拶するぐらいだったけど。何をしている人達なのかは最後まで分からなかった。
どれだけご飯食べるのってぐらい1日に何度も食事作っていたけど。
あとイビキが半端なかったけど。
あとはちょこちょこ話しかけてくれて、作っていた料理が毎回美味しそうだった黒人さんと、若い男の人と。


朝は残った食材をちょうど使い切り、ペンネを作る。
荷造りして、チェックアウトする。

ここの宿は4日おきぐらいに常駐するスタッフの人が変わる。
最初と途中、今は全員違う人だった。

2度目にチェックインした時に、ロッカーの鍵のデポジットの100フリブニャを払おうとしたら、お釣りが無いから後でという話しになった。
次の日に俺が細かい札が出来たので、残りの宿代とともに払った。
そしてら、その次の日に、あなたデポジット払ってと言われて、いや昨日払ったじゃんと言っても、いや払ってないと言われる。

俺は間違いなく払った。
これ鍵代ね、と完全に渡した記憶がある。

ただ、デポジットを払ったら、記録用紙にサインをする必要があった。
その時に紙を渡されなかったし、完全に俺も忘れていた。
そしたら、その人も忘れているし、記録も残っていないから払ってないと。
相手はロシア語だし、Google翻訳使っての会話だから、らちがあかないし。
その時は、いや払ったから、あなたが忘れていると言い通した。

それで今日、チェクアウトの時に鍵を返すと、あなたはデポジットを払っていないと言われる。
スタッフは変わっていたが、そういう引き継ぎがあると。
何度説明しても、その人が前のスタッフに電話確認しても状況は変わらず。
400円ぐらいのことだけど、この国の100フリヴニャはデカい。
こういう時は予約サイトの口コミに残すぞとか言うとかいうけど、そういうのはなんかアレだなとも思い。

このままでも状況は変わらないので、じゃあ俺は今夜空港発だから共有スペースに夜までいてもいい?と聞くと、1泊の半額の80フリブニャだと言われる。
このあたりで、男の人が通りかかって、彼は英語が話せて仲介に入ってくれた。
夜までいさせてほしいも、スタッフの人はベッドでのことだと思っていたらしく、それならいいよと言ってもらえたので、100フリヴニャは諦めた。
夜までいれる場所を他で探すのも面倒だし。


夜までいさせてもらって、久しぶりに実家と電話をしたり、珍しい人から連絡が来たので電話したり、オーストラリアと電話したり。
あとは夜までずっと日記をあげたり調べことをしたりして過ごす。

18時に何度も行ったスーパーに行き、パンと牛乳を買う。
77フリブニャ、300円ちょっと。



食べたら、荷物をまとめて宿を出る。
長くいたけど、ほとんど外に出て無いからあまり知ってるわけでもないキエフ。
日に日に寒くなっていったけど、この夜は久しぶりに暖かい夜だった。十分寒いけど。

ミラノでウクライナを選んで良かったかなと。
あの時、この時間を作らず東に進んでいたよりは。
だいぶやりたいことも進んだし、だいぶ先まで色々決まったし。
必要な2週間半だったような、ダラダラしすぎたような。


地下鉄に乗り、空港行きのバス停がある駅へ向かう。
来たときとは違うバス停。
降りたらすぐにバス停は見つかったが、バスは目の前で行ってしまった。
次は15分あとらしい。

待っていたら、1度断ったタクシーの客引きが、3人で相乗りでどうだ、バスと同じ一人60フリブニャと言われたのでタクシーに乗る。
メーターも無い白タク。

他の二人の乗客は現地の人っぽかった。
30分で到着、俺だけボラれるわけでもなく、みんな同額だった。

空港に着いたのは20時。
飛行機は深夜250分発。
出発ロビーのベンチで寝た。



2時間ぐらい寝てチェックイン。
トルコ航空イスタンブール経由だった。











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飛行機は2時間でイスタンブールへ。
3度目のイスタンブール空港。前回来たのはアテネからローマに行くときだから、1ヶ月ちょっと前。
もうイスタンブールも寒かった。
乗り換えの仕方も、喫煙所の場所も覚えている。


2時間の待ち時間があって乗り換え。
テルアビブ行きのゲートに並ぶ。

イスラエル。
世界でもっとも入国が面倒な国だとよく聞く。
大学の時にバックパッカーのブログを読んでいた時からも、そう書いてあった。
今は今で、状況とかは少し変わったみたいだけど、面倒な感じだった。
キエフで色々調べてはあった。
ただ数日前に入った人に話を聞いたら、入国審査はあっけなかったという。

キエフ空港で乗るときに、イスラエルから帰りのチケットはあるか?と聞かれた。
ヨルダンにバスで抜けると言ったら大丈夫だった。
その時は見せろとは言われなかったが、まぁヨルダンからインドの航空券は持っているからこれは大丈夫だろうと思う。

イスラエル行きの飛行機がテロ対象だと脅迫されている関係で、イスラエル行きの飛行機の荷物チェックは厳しいみたいだった。
特に、イスラエルの航空会社は、荷物の中身を全チェックで、もの凄い時間がかかると。
ただ俺はトルコ航空。大丈夫だと思っていた。

ゲートを抜けると、手荷物検査、ポケットのチェック、靴を脱いでのボディーチェックがあった。
けっこう念入りだった。
ただ時間はかからなかった。



飛行機は2時間でイスラエルのテルアビブ空港へ。
久しぶりに緊張する入国検査。

イスラエルと仲が悪い国の入国スタンプがあると長時間の審査らしい。
俺は対象の国は行っていなかった。
無いなら大丈夫らしいけど。


逆にイスラエルの入国スタンプがあると、中東の周辺国やアフリカの数カ国に入れなくなる。
昔はパスポートでは無く、別の紙に押してもらったらしい。
ただ今はそれが面倒臭くなったのか、イスラエル側の配慮で、入国カードをもらう形になったらしい。
それでも、スタンプを押さないでと言うのを忘れると、たまに問答無用で押されることもあるらしい。
ただそれを言っても、「なんでスタンプを押してはダメなの?」と聞かれるパターンもあるらし...
難しい...

一番優しそうな審査官の列に並ぶ。
緊張しながら、色々なパターンの返事を用意しながら並ぶ。
順番が来て、スタンプを押さないでと伝える。

「イスラエルは初めて?」
「何しに来たの?」
「どこ行くの?」
「何日いるの?」
「一人で旅行?」

だけ聞かれ、答えると、良い旅をと微笑んでくれて、カードをくれた。
スタンプは押されず。

あっけなさ過ぎてビックリした。
なんなら今までの国境の中でも凄く優しかった。
どうせならスタンプを紙でもいいから欲しかったけど。

無事入国。
30カ国目、イスラエル。
国としては1番来てみたかった国。

ATMで現地通貨を下ろす。イスラエルはATM使用料が無料。
空港からエルサレム行きのバスに乗る。
エルサレムまで1時間で16シェケル、490円。
バスはガラガラだった。Wi-Fi付き。



空港から人々の顔つきが変わった。
雰囲気も違う。近くのトルコとも違う。
言葉も初めて聞く言葉、文字も初めて見るやつ。ヘブライ語。
この感じは本当に久しぶりだった。
ここまで変わるのは、中国からカザフスタンに移動した時以来とか。
ヨーロッパとかは何となく昔からテレビとかで見る機会があるし。


イスラエルはもっと砂漠とか、荒野だと勝手に思っていたら、バスから見える景色は緑が豊かな、なだらかな場所だった。
もっと殺伐とした街だと思っていたら、テルアビブは凄い都会だった。
何千年も前から争いが起き続けてきた場所。この土地を巡って、この土地が特別でずっと衝突が続く場所。今でも続く場所。

キエフの時も、飛行機でもバスでも、最近ずっとイスラエルと周辺国の歴史と今の状況の動画と文章を見続けてきたけど、複雑すぎるのと色々ありすぎて覚えきれない。
こんなのじゃ絶対分からないだろうけども。


バスは渋滞もありつつ、1時間ちょっとでエルサレムに到着。
バス停の前からトラムに乗り換える。15.9シェケル、180円。

20分ぐらいでエルサレムの城壁が見えた。
ユダヤ教の正装の人もたくさん見かける。
髪を隠す女性もそうじゃない人も。

宿はエルサレム城壁の門の前だった。
150シェケル、1500円。
物価の高いイスラエルでダントツで安い宿だった。
宿の人いわく、今の時期は暇らしい。
この後のクリスマスの時期はめちゃくちゃ混むと。

ほとんど昨日から寝ていなかったので、荷物を置いて2時間寝る。
起きて荷物を広げて買い物へ。

スーパーを探し彷徨うが近くに無い。
小さな商店が並ぶ。

試しにケバブ屋さんの値段を見るが高い。ヨーロッパより高い。
宿にキッチンがあったので自炊することにした。

どこの商店に何が売っているのかよく分からない。
何店舗か回ってそれぞれ買っていく。

商店で袋麺5袋で210円、ペンネ190円。
八百屋でジャガイモ1kg300円、タマネギ5180円。
卵がどこも30個売りしか無く、半分で売って欲しいとお願いして、15個で390円。

高い。ウクライナに比べたら倍ぐらいする。
イギリスやフランスよりも若干高い。
卵も1個単位で売る国もあれば、30個単位の国もあるんだなと。
帰って袋麺を食べる。

イスラエルに数日前に来ていた人と連絡を取り、明日一緒に死海に行こうみたいな話しになるが、明日は雨らしいということで話しは流れる。

ユダヤ教の休息日が金曜の日没から土曜日までで、公共交通機関も何もかもがお休みになる。
宿の人に一応確認したら、パレスチナにあるベツレヘムに行くバスは動いている。
死海行きや市内交通は休みらしい。

そりゃそうか、パレスチナは関係無いかと...。質問が馬鹿過ぎて申し訳なくなる。
明後日が金曜日。天気が悪いとなると予定をたてるのが難しい。
ヨルダンからの飛行機があるのでノンビリは出来ない。

ひとまず雨で死海に行ってもあれなので、明日はエルサレムを見ることにした。


エルサレムは標高が800mあるらしい。
てっきり暖かいと思っていたら、昼はパーカーが無いと寒いし、夜は冷え込んだ。
ウクライナに比べたら全然だけど。

今日一応見たけど、当然お酒はどこにも売っていない。
探せばあるらしいけど。
夜は日記書いて、アイスランドぶりにお酒も呑まず就寝。




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