18.12.10 355日目 イスラエル エルサレム→ヨルダン ワディ・ムサ

イスラエルのエルサレムからヨルダンに移動する日。
本来エルサレムからヨルダンに向かう場合、直線距離で最短のキングフセイン橋を通り、ヨルダンの首都アンマンに抜けるのが1番使う人が多いらしい。
ただ、ここの国境は正規の国境では無いので、ビザが発給されない。
ヨルダンの正規国境を通れば日本人はビザフリー。
ヨルダンからイスラエルに入りヨルダンに戻る場合は使える国境。
イスラエルから向かう場合は大使館でビザを貰わないと、この国境は使えない。

キエフでこれを知り、悩み抜いたあげく、だいぶ遠回りだが南部の正規の国境で抜けることにした。
南部の国境からペトラ遺跡があるワディ・ムサという街を目指す。
ただ、情報が少ないなか何人かの記事を読む限り、1日でエルサレムからワディ・ムサに行くというのを成功している人もいたし、微妙な人もいた。
途中の街でバスの乗り継ぎに失敗すれば、ヒッチハイクで行っている人もいた。
とても不確かな微妙なルートだった。

途中の街の宿も調べてあるし、今日は行ける場所まで行くが、インド行きの飛行機の日程も決まっているので、出来れば今日中にワディ・ムサに辿り着きたい。

というか、こういう移動が久しぶりだった。
行ってみないと分からない、途中嘘をついてくる奴がいる、客引きと揉める、ふっかけてくるなどなどなど。
そういうのが出てくるルート。
たぶんジョージア以来。長いヨーロッパで完全にその感覚がなまっている。

陸路国境も久しぶり。これはトルコ以来。
ほぼ4ヶ月ぶりのこういう移動。


4時に起きる。
朝飯食べて、荷造りして6時に宿を出る。

5泊したエルサレムの宿。
シャワーが熱湯か水のほぼ二択という風呂だった。
5泊してもお湯の調整が最後まで難しかった。
あと、やんちゃな子猫を飼っていた。


トラムでバスターミナルへ向かう。
バスチケットも当日で無事に買えた。
バスは7時発。444番のバス。
イスラエル最南部の街、エイラットまで4時間半で70シェケル、2100円。
調べていた価格より安かった。

ボロくも無いが、新しくも無い、固い椅子のバス。
死海に行ったときと同じ道を走る。窓の外は死海。
死海を過ぎると荒野というか砂漠が永遠に続く。


途中、1度休憩。
シェケルが若干余りそうなので、お菓子でも買おうとお店を覗くが恐ろしく高いので諦める。


途中からバスの窓を開けた人がいて後半は寒かった。
11時半、エイラットまでは行かず、手前の国境近くのバス停で降りる。
エイラットまで行ってしまうと、国境は遠くなり、タクシーを使わなければいけないっぽかった。

荒野の中、周りに何も無いバス停。
何人か降りるかと思ったら俺一人...
地図ではここだけど、本当に国境があるか不安になる...



国境までは2km。歩く。
看板はあるから国境はあるっぽい...
ラビン国境?


歩くこと30分。あった。


まず出国税を払う。106シェケル、3200....。高すぎる....
キングフセイン橋の国境はもっと高いらしいけど。
出国税とか、ここまでラオスしか無かった。ラオスは2ドルだったし。

出国もいくつか質問されたが、簡単なものだった。
スタンプもお願いして押してもらわず。
これでパスポート上ではイスラエル入国の記録は残らない。

建物の中に国境の職員がやっている両替所があった。
こんなの初めて見た。イスラエル凄い。
これなら安心出来ると、残っていたシェケルをヨルダンのディナールに換えてもらう。
するとレートがめちゃくちゃ悪く、250円ぐらい損した...
なんだそりゃと...。素直に街中行けば良かったような、ヨルダンの市内でも一緒なような...

歩いてヨルダン側へ。
ヨルダンからイスラエルへ行く人はちょこちょこいるけど、ヨルダンに向かうのは俺一人だけ。



ヨルダンサイドの荷物検査でひっかかる。
バックパックを開けろと言われる。すごい面倒臭い...

バックパックの中の別のバックの中が見たかったらしい。
中を見たらすぐにOKだった。
ただ、片付けてる時に胡椒の瓶を落として割ってしまう。

入国は何も聞かれず、すぐに入国。
31カ国目、ヨルダン。


この国境から最寄りの街、アカバまでは少し距離がある。
ただ、交通手段がタクシーしかない...
運転手達が待ち構えている。

他の通過者がいて、タクシーをシェア出来るかと考えていたが、俺以外見当たらない...
ヒッチハイクも考えるが、車もほとんど通らない。

通過者が来るのを待っても、車を待っても時間がかかったら乗り継ぎのバスが不安。
10分悩みタクシーを使うことにした。

そしてこのタクシーが一律料金で決まっている。
アカバまでは11ディナール、1760....
15分の距離で高すぎる...。足下見てる...
仕方ない...。バスに乗れなくてアカバで1泊する方が高い...

タクシーの運転手はみかじめ料で乗り場の親父に2ディナール払ってたし....
こういう感じかぁぁぁと...

途中ATMに寄ってもらい、お金を下ろす。
ATM使用料がまさかの5ディナール、800...
なんなのこの国...。初めて聞いたは800円とか...

タクシーの運転手とドアの閉め方で揉めたり、トランクに預けたバックパックはオイルまみれで汚れるし、着いてここがバスターミナルかと聞くと、さぁねと言われるし、もう最初からなんだかなぁと。

バスターミナルに着くと、すぐにペトラか?と聞いてくる客引きがいて、バスはあった。
ひとまず良かった。
料金はワディ・ムサまで2時間半で7ディナール、1120円。
タクシーの高さ...


バスは客が集まるまで発車しない。
俺は3人目の乗客で40分待ち、集まったところで出発。
こういうの久しぶりだ本当に。
バスはマイクロバス。

なんだかんだアカバで泊まることにならなかったし、良かった。
アカバはリゾート地。泊まるよりは安くすんだ。

16時、ワディ・ムサのバスターミナルに到着。
ワディ・ムサはペトラの拠点の街、観光都市。
山沿いの小さな街だった。
景色は、写真で見たことのあるような中東の景色。

調べてあった、ペトラに来る人はだいたいここに泊まるみたいな宿に向かう。
歩いて15分で到着。
辿り着くか分からなかったので予約していなかったが、部屋も空いていた。
ご飯が有名な宿だけど、高いのと自炊も出来そうなので素泊まり。
15ディナール、800円。

荷物を下ろして、商店へ。
3日分の食事、袋麺、卵、パン、ハムを買う。
イスラエルよりは物価が落ちた。若干だけど。
ただどこにも野菜が売っていない。

帰って風呂入って、洗濯して、袋麺で夕食。
夕食後ペトラ遺跡の事を調べていたら、喫煙所で日本人に会う。

パレスチナの大学でアラビア語を勉強していて、ビザランのため旅行中らしい。
パレスチナはイスラエルの関係から就学ビザが取れないと。

話しているうちに、ペトラ遺跡の夜のライトアップツアーに今夜行くという。
俺は明後日行くつもりだったけど、せっかくなので一緒に行く。
急いで支度して20時に宿のバンでペトラ遺跡に送ってもらう。
夜の入場料は昼とは別で17ディナール、2700円。
高い...

15分で入り口へ。
同じ宿の、ブラジル人と韓国人と4人で向かう。

ロウソクが照らしている暗い道を30分歩いて到着。


1番有名な、エルハズネ。
ここが見てみたくてヨルダンに来て。
何度も写真で見たこの場所。
岩の間の細い道を抜けて、いきなり見えたときは凄かった。


遺跡の前にはたくさんのロウソクが灯されていて、もうたくさんの人たちがいた。
案内されて、遺跡の前に座る。

何も知らなかったけど、ショーが始まるらしい。
5分ぐらいして始まった。
ショーというか、民族音楽の演奏。笛とか。
30分ぐらい続く。聞きながらボケッと眺める。

民族音楽の演奏が終わると、LEDのライトアップ。



白はいいけど、それ以外の色はなんとも言えない。


1時間ぐらいで終了。
再び入り口に戻り、バンに乗って宿に戻る。

綺麗だった。
ただそれ以上に一緒に行ったパレスチナに留学している人の話が面白かった。
気になっていた、イスラエル、パレスチナの事も聞けて、中東での言語や色々な事を教えてもらった。

ヨルダンはお酒が売っている。
ただ高そうだし、そんなに気持ちも無かったので買わず。
22時半に寝た。部屋は寒かった。




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