18.9.17 272日目 フランス パリ→モンサンミッシェル
朝5時頃起きる。
荷造りして出発。
ここには3泊した。
雑魚寝だから仕方ないけど、久しぶりの日本人宿は色々疲れただけだった。
Wi-Fi止まって何も出来ない時間も多かった。
地下鉄で鉄道駅に向かい新幹線的なやつに乗り換える。
TGV。めっちゃヨーロッパ。これに乗れる日がやっと来た。
隣の席の人がまさかの日本人だった。
パリ日本人多いけど。
2時間ぐらいでモンサンミッシェルの近くの駅に到着。
駅前から、モンサンミッシェルまでの連絡バスに乗り換える。
モンサンミッシェルまでは30分ちょい。
バス停に着いて、ホテルに徒歩で向かう。
今日予約したホテルはバス停からちょっと距離があった。
川沿いまで出た時、遠くにモンサンミッシェルが見えた。
荷物を下ろしてしばらく立ち止まってしまった。
長いこと憧れていた。やっと辿り着いた。
本当にあった。
初めて生で見られて、この時の小さく遠くに見えた光景は、ずっと忘れないと思う。
30分ぐらい歩いてホテルに到着。
家族経営のペンション的な場所で、3人部屋を一人で使う形だった。
モンサンミッシェルに徒歩圏のエリアでは最安のホテルで、それでも1泊9000円した。
500円~800円の宿ばかり泊まってきた今までで、もちろん1番高い部屋だった。
ひとまず朝も早かったので少し寝た。
起きて、宿で1ユーロで自転車を借りて、まずは2km先のスーパーに向かった。
ホテル代だけでも高いのに、こんな場所レストランも絶対高い。
せめて食費だけは抑えたかった。
ありがたいことに、ここまで何度もお世話になっているLidlがあった。
パンはハムや牛乳、弁当、安いワインと缶ビールを買って帰る。
スーパーがあったのは、いかにもな小さな田舎の町で、ホテルとスーパーまでの道は川沿いの畑や林に囲まれた道で。
暑くも無い暖かい気温で、これでけで最高だった。
洗濯したりして、夕方自転車でモンサンミッシェルへ向かってみる。
何度も写真や映像で見た場所。
中学生の時に、実家の居間に貼ってあったJTBのカレンダーのある月が、モンサンミッシェルだった。
当時たしか今ほど有名じゃなくて、その時初めてこの場所の存在を知った。
その写真がめちゃくちゃ綺麗だったのと、海に浮かぶ城みたいなこの建物がカッコいいし、これがいったい何なのかが当時気になって仕方なかった。
色々調べて、ここがフランスにあるということ、修道院であることを知った。
フランスっぽくなくてビックリしたし、修道院がどういう場所なのかは分からなかった。
それ以来14年間憧れた。いつか行ってみたい。その時が来たら行ってみたいと思い続けた。
写真を見るたびに、映像で見るたびに思った。
3年前のある日、次にしたいことを考えた時に、ふと思ったのがここだった。
自宅のアパートのソファーで、夕方だった。
普段の生活があったから、簡単には行くことは出来なかった。
そこから2年間、本当にそれでいいのか、自分の中の考えはそんなに強いものなのか毎日考えていた。
大学生の時に読み続けたバックパッカー達のブログも思い出していた。
そこから図書館に通い続け、片っ端から世界にまつわる本を毎日読み続けた。
とにかくお金だけは貯め続けた。
1年後、その気持ちはまったく変わっていないこと、次にやりたいことはそれだと落ち着いた。
そこから具体的に準備して、17年12月に日本を出た。
たくさんの人に迷惑をかけた。突然好き勝手言った。
極論、モンサンミッシェルが見られれば良かった。
どうせモンサンミッシェルに行くなら、他も見よう。
オーロラも、砂漠も、ピラミッドも見よう。
ツアーや短期で行かず、陸路を中心にアジアから向かおう。
それだけだった。
だから俺のこれは、バックパッカーでも無く、旅行。
モンサンミッシェルに行って、帰ってくる旅行。
行きと帰りにたくさん寄り道するだけの、超貧乏長期旅行。
当然、自分探しなんかでも無く、何に迷うわけでもなく。
日本からここまで西に向かい、ここからもたぶん西に向かって帰るから、たぶん世界一周旅行。
シンガポールから9ヶ月、毎日いつになったらモンサンミッシェルに辿りつくんだろうかと思いつつ、進んできた。だいぶノンビリだけど。
ただゆっくりアジアから来て良かった。
ここがどれだけ遠い場所にあるのかは身にしみて分かった。
あとは帰るだけ。ここから、またたくさん寄り道をして西に向かって帰る。
モンサンミッシェルほどでは無いけれど、まだ見たい場所は山ほどあるので、たまには東に戻ったりしつつ。
まぁ近くだし寄っていくかなんて場所も山ほど挟みつつ、帰る。
モンサンミッシェルへは桟橋で繋がっていて、無料のバスが走っている。
今日は自転車があるので自転車で行ってみる。
入り口で自転車を止めて、中に入る。
綺麗だった。
時間的に中には入れないので、中の見学は明日。
天気も3日間良いみたいだった。
ホテルに戻り夕食。
Lidlで買った300円ぐらいのピラフ。
電子レンジも無いから冷たくて固いけど。
3種類のパンとハムと、もう一つ弁当。
これがモンサンミッシェル3日間の食事。貧しいな...。
モンサンミッシェルは中で食べられるオムレツが有名なのは知っていた。
ただネット記事を見ても微妙という感想ばかりだし、今日値段見たら20ユーロ以上するから諦めた。
オムレツも憧れていたけど、今は食事は質素でいい。
夕食食べ終わったあとは、缶ビールとワインを持って、再び自転車で外に出る。
モンサンミッシェルが見える川沿いの桟橋から、お酒が無くなるまで何を考えるわけでもなく、ただただ眺めた。
この日はやっと見れたとしか思わなかった。
深夜ホテルに戻って就寝。

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荷造りして出発。
ここには3泊した。
雑魚寝だから仕方ないけど、久しぶりの日本人宿は色々疲れただけだった。
Wi-Fi止まって何も出来ない時間も多かった。
地下鉄で鉄道駅に向かい新幹線的なやつに乗り換える。
TGV。めっちゃヨーロッパ。これに乗れる日がやっと来た。
隣の席の人がまさかの日本人だった。
パリ日本人多いけど。
2時間ぐらいでモンサンミッシェルの近くの駅に到着。
駅前から、モンサンミッシェルまでの連絡バスに乗り換える。
モンサンミッシェルまでは30分ちょい。
バス停に着いて、ホテルに徒歩で向かう。
今日予約したホテルはバス停からちょっと距離があった。
川沿いまで出た時、遠くにモンサンミッシェルが見えた。
荷物を下ろしてしばらく立ち止まってしまった。
長いこと憧れていた。やっと辿り着いた。
本当にあった。
初めて生で見られて、この時の小さく遠くに見えた光景は、ずっと忘れないと思う。
30分ぐらい歩いてホテルに到着。
家族経営のペンション的な場所で、3人部屋を一人で使う形だった。
モンサンミッシェルに徒歩圏のエリアでは最安のホテルで、それでも1泊9000円した。
500円~800円の宿ばかり泊まってきた今までで、もちろん1番高い部屋だった。
ひとまず朝も早かったので少し寝た。
起きて、宿で1ユーロで自転車を借りて、まずは2km先のスーパーに向かった。
ホテル代だけでも高いのに、こんな場所レストランも絶対高い。
せめて食費だけは抑えたかった。
ありがたいことに、ここまで何度もお世話になっているLidlがあった。
パンはハムや牛乳、弁当、安いワインと缶ビールを買って帰る。
スーパーがあったのは、いかにもな小さな田舎の町で、ホテルとスーパーまでの道は川沿いの畑や林に囲まれた道で。
暑くも無い暖かい気温で、これでけで最高だった。
洗濯したりして、夕方自転車でモンサンミッシェルへ向かってみる。
何度も写真や映像で見た場所。
中学生の時に、実家の居間に貼ってあったJTBのカレンダーのある月が、モンサンミッシェルだった。
当時たしか今ほど有名じゃなくて、その時初めてこの場所の存在を知った。
その写真がめちゃくちゃ綺麗だったのと、海に浮かぶ城みたいなこの建物がカッコいいし、これがいったい何なのかが当時気になって仕方なかった。
色々調べて、ここがフランスにあるということ、修道院であることを知った。
フランスっぽくなくてビックリしたし、修道院がどういう場所なのかは分からなかった。
それ以来14年間憧れた。いつか行ってみたい。その時が来たら行ってみたいと思い続けた。
写真を見るたびに、映像で見るたびに思った。
3年前のある日、次にしたいことを考えた時に、ふと思ったのがここだった。
自宅のアパートのソファーで、夕方だった。
普段の生活があったから、簡単には行くことは出来なかった。
そこから2年間、本当にそれでいいのか、自分の中の考えはそんなに強いものなのか毎日考えていた。
大学生の時に読み続けたバックパッカー達のブログも思い出していた。
そこから図書館に通い続け、片っ端から世界にまつわる本を毎日読み続けた。
とにかくお金だけは貯め続けた。
1年後、その気持ちはまったく変わっていないこと、次にやりたいことはそれだと落ち着いた。
そこから具体的に準備して、17年12月に日本を出た。
たくさんの人に迷惑をかけた。突然好き勝手言った。
極論、モンサンミッシェルが見られれば良かった。
どうせモンサンミッシェルに行くなら、他も見よう。
オーロラも、砂漠も、ピラミッドも見よう。
ツアーや短期で行かず、陸路を中心にアジアから向かおう。
それだけだった。
だから俺のこれは、バックパッカーでも無く、旅行。
モンサンミッシェルに行って、帰ってくる旅行。
行きと帰りにたくさん寄り道するだけの、超貧乏長期旅行。
当然、自分探しなんかでも無く、何に迷うわけでもなく。
日本からここまで西に向かい、ここからもたぶん西に向かって帰るから、たぶん世界一周旅行。
シンガポールから9ヶ月、毎日いつになったらモンサンミッシェルに辿りつくんだろうかと思いつつ、進んできた。だいぶノンビリだけど。
ただゆっくりアジアから来て良かった。
ここがどれだけ遠い場所にあるのかは身にしみて分かった。
あとは帰るだけ。ここから、またたくさん寄り道をして西に向かって帰る。
モンサンミッシェルほどでは無いけれど、まだ見たい場所は山ほどあるので、たまには東に戻ったりしつつ。
まぁ近くだし寄っていくかなんて場所も山ほど挟みつつ、帰る。
モンサンミッシェルへは桟橋で繋がっていて、無料のバスが走っている。
今日は自転車があるので自転車で行ってみる。
入り口で自転車を止めて、中に入る。
綺麗だった。
時間的に中には入れないので、中の見学は明日。
天気も3日間良いみたいだった。
ホテルに戻り夕食。
Lidlで買った300円ぐらいのピラフ。
電子レンジも無いから冷たくて固いけど。
3種類のパンとハムと、もう一つ弁当。
これがモンサンミッシェル3日間の食事。貧しいな...。
モンサンミッシェルは中で食べられるオムレツが有名なのは知っていた。
ただネット記事を見ても微妙という感想ばかりだし、今日値段見たら20ユーロ以上するから諦めた。
オムレツも憧れていたけど、今は食事は質素でいい。
夕食食べ終わったあとは、缶ビールとワインを持って、再び自転車で外に出る。
モンサンミッシェルが見える川沿いの桟橋から、お酒が無くなるまで何を考えるわけでもなく、ただただ眺めた。
この日はやっと見れたとしか思わなかった。
深夜ホテルに戻って就寝。

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