18.10.20 305日目 ポーランド クラクフ

今日は泊めてもらう。
今日以降のことはまったく分からなかったし、決めてなかった。
今夜泊めてもらって、またここに帰ってくるのか。
そのまま他国で出国するのか。
それも調べていないし、決めてもいなかった。
ずっと二人とメールはしていたけど、あくまで英語の簡単なやり取りだから、詳しいことは話していない。
ひとまず会う。

2泊した宿。ポーランドの宿は安い。
ここまでのヨーロッパだとラトビアかポーランドが安い。
1泊600円ちょっと。

風呂がすぐ冠水する以外はいい場所だった。


朝起きたら、実家から電話があった。珍しいことだった。
かけなおすと、実家に外国から手紙が来ていると。
どうも中を見るとスピード違反通知っぽいぞと...。

全て写真を撮って送ってもらうようにお願いした。



車の写真と金額が映っている...。日付から見ると、スペインのイビサ島。
たっくんとミホさんが、空港まで送ってくれたあとの時間っぽい。

ただスペイン語だから、まったく読めない...。
そもそもスピード違反なのかも確証は無い...。
金額も正解には分からないし、支払い方も分からない...。
書いてあるのは100ユーロ、13000円っぽい...。
ネットで支払いが出来るのか、スペインに出頭しなければならないのか...。

ひとまずタッくんに電話する。
事情を話し、車の車種とナンバーが残っているか、心当たりがないか聞く。
すると分からない、心当たりもないと...。
ひとまず写真を共有して、お互いで調べてみることにした。
解読しないことには分からない...。

ヨーロッパの罰金制度は厳しい。
ほっといて高くなっても困る。
ただえさえスペインから日本へ郵送するのに2週間はかかっているはず...。

マジで一難去ってまた一難....。
充電器が無くなって、色々調べて、やっと手元に届くと思ったら、また新たな問題...。
しかも段々最近難易度が上がっていってる気がする...。
東南アジアの頃とか、何も考えてなかった気がするのに...。




ひとまずこれは置いておいて、荷造りして宿を出る。
彼女が住む家の近くのトラムの駅で待ち合わせをしていた。
宿の前からトラムに乗って、乗り換えなしで30分で到着。

場所は郊外の住宅街だった。
着くとまだ彼女は来ていなかった。
凄い緊張していた。


2か月前にジョージアからアルメニアに抜けるバンで一緒になった。
俺はタカ君とトモ君と3人で乗っていた。

アルメニアに着いたとき、俺らはバンの終点でなく、宿が近い途中で降りた。
それを見て彼女達も降りた。
「あなた達、宿知ってる?」と聞かれた。
それで一緒の宿に行き、その後4日間、一緒に行動した。

彼女達も観光で来ていて、二人はたまたま同じ名前でユアンナといった。
金髪のユアンナと黒髪のユアンナ。

いつかポーランドに行くから、また会おうと言って別れた。
トモ君は俺が来る1か月前ぐらいに来ていた。
彼も泊めてもらってトレッキングに行っていた。

ちょこちょこメールでやり取りはしていた。
2か月ぶり。

ただあの時は二人がいた。
俺はその時ほとんど英語は喋らず、彼ら経由で会話していた。
ただ今回は一人、ハードルが高い。


5分ぐらい待つと、彼女が来た。
泊めてくれるのは金髪のユアンナ。
アルメニアの時からそうだけど、底抜けに明るくて、声も足取りも大きくて、めちゃくちゃ優しい人だった。お転婆。

久しぶりと話して、家に連れてってもらった。
マンションの一室で、他の二人の友人とルームシェアをしていた。
彼女はマットと毛布を準備してくれていて、部屋の一角を今夜の寝床にさせてもらった。

着いてすぐ、日本から送ってもらった荷物を受け取った。
中を確認すると、全て完璧に届いていた。
充電器を確認すると、全て問題なく使えた。

本当に助かった...。
電子機器のほとんどは、ワルシャワで充電が切れていた。
これで問題なくまた続けることが出来る。

充電器のほかに、バックパックカバーと、風呂用のひも付きのナイロン袋、輪ゴムも送ってもらった。これも助かった。

それ以外に、母親の心遣いで、日本っぽいグッズが入っていた。
日本っぽい模様が入った扇子や付箋。
彼女に渡しなさいと。
本当にありがたかった。
彼女に渡すと、とても喜んでくれた。


ユアンナが今日の予定を話してくれた。
このあと再び中心に行って、もう一人のユアンナと合流して、近くの山に行くと教えてくれた。
今日は二人ともオフだから、遊ぼうと。

この辺の時期にクラクフに着くとは言っていたが、今からクラクフに行くと伝えたのは数日前だった。
普段の生活も予定もあるだろうに、突然の連絡を、日程をあけてくれて、遊ぶ予定もたててくれた。


荷物を置いて、トラムで中心に向かう。
中心で降りて少し待つと、次のトラムでもう一人のユアンナが来た。
久しぶりと話して。
彼女たちの友人の一人も一緒だった。

山へは、ここからバスで行くらしい。
バスまで時間があるので、金髪のユアンナが働いているという近くのお店でお茶をご馳走になる。


ポーランドはポーランド語。
もちろん彼女たちの会話はポーランド語。
俺に話しかけるときだけ英語。
お店でも女の子3人集めれば、会話はずっと弾み、何かをめちゃくちゃ話してた。

バスの時間になり、バスに乗る。
バスの中で黒髪のユアンナに聞いた。
アルメニアで彼女は6か国語話せると聞いていた。

スペイン語分かる?と聞くと分かるという。
ポーランド語、ロシア語、英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語が分かるという。日本語も勉強中で色々な単語を知っていた。
凄すぎる...。

今朝届いた、スペインからの手紙を見せると、すぐに色々教えてくれた。
やはり日付が違反日の日時であること。
違反金は100ユーロなこと。
手紙に書いてあるURLから振り込みが出来ること。
マジで助かった...。凄すぎる...。

どうやったら6か国語習得出来るんだろう...。
ポーランド語とロシア語、ロシア語と英語、各言語どうし似ている部分は聞いているかぎりあるけど、ほとんどは全然違う。
あとから知ったけど、ポーランドをはじめロシア近隣国はランゲージファミリーで言語は近いけど、全然違う。
近隣国は、ロシア語を聞いた限りは全然分からないけど、少し勉強すれば3割ぐらいは理解できるらしい。
慣れてきて、ロシアっぽく話すと通じるらしい...。
その感覚がよく分からないけど...。日本人が中国語読むのは何となく出来るのに似ているのか...。
この辺は各言語、聞く限り似ているけど、まったく分からない俺でも分かるぐらい、それぞれ違った。
スペイン語、ポルトガル語は全然違うけど。



30分ぐらいで到着。
クラクフ郊外の田舎町。

山というか、有名な教会があるらしい。
外国人観光客はまったくいない。


バス停から歩いて10分ぐらいで到着。



教会は丘の上に建っていて一望できる。
天気が悪くて残念だけど、晴れていればもっと遠くまで見れるらしい。




教会のシンボル的なマークで有名らしい。
色々説明してくれたが、俺の英語力では理解が追い付かなかった...。


教会で作っているのかなんなのか理解出来なかったけど、ここで売っていた地ビールと栄養ドリンク的なものを彼女たちは買っていた。
栄養ドリンク的なものを飲ませてもらったけど、めちゃくちゃ不味くて、飲んだ俺の反応を彼女たちは笑っていた。


教会の丘から降りる。
次は近くの違う山に登るらしい。ビューポイントだと。

近くの山に歩いている途中、彼女たちから「あなた今後の予定は?」
と聞かれたので、何も考えていない。
クラクフ観光が終わってないから、それを済ましたら隣国へ行くかなと答えた。

すると彼女たちは何かをしばらく話し合って、そのあとに俺に話してくれた。
「あなたのクラクフの予定を私たちがプランニングする。」と。

明日は日曜日。
明日は金髪のユアンナが仕事だから、黒髪のユアンナと朝合流して、彼女が実家に帰るから、一緒に行けば?と。
彼女が小さな村出身なのはアルメニアで聞いていた。
そこはクラクフの郊外で、明日一緒に向かい、明日はそこで泊まればと。
それで明後日帰ってきて、その日は帰ってきた後クラクフ観光をして、夜は再び金髪のユアンナの家に泊まりなと。
火曜日が再び二人ともオフだから、その日は近くの湖に行こうと。
3日先まで決めてくれた。

本当にありがたく、嬉しかった。
クソほど緊張するけど。この日も、昼会った時からずっと英語を理解するのに必死だった。
全神経を耳に使っていた。

ここまでの10カ月、観光名所を回ってきた。
こういうのは中々出来ない。
彼女たちに全てお願いした。
「ホント?ありがとう!!」しか返事してないけど。


近くの山を登る。


頂上へ。写真撮ってもらった。



頂上から。


再びバスに乗ってクラクフに戻る。
ここでお友達は用事があるらしく帰った。

中心部で、安くて美味しいローカルフードがあるからと連れてってもらった。
チーズとニンニクとグリーンオニオンがかかったパン。
200円ぐらい。美味しかった。


そのまま中心部を案内してもらった。
彼女たちが通った高校を通って、近くの教会へ。
ただ時間的に閉まっていた。


スーパーで買い物して、ユアンンの家にトラムで戻る。

家に着くと夕食といって、ポーランドのポピュラーな食事を作ってくれた。
ジョージアから旧ソ連圏で食べてきたこれ。


ポーランドは旧ソ連では無いけれど、冷戦時に西欧諸国との間としてソ連側だった国。
言葉も食べ物もどっちかというとロシア側に似ているっぽい。
あくまで感じるレベルだけど。

そしてこの食べ物は、似ているようで国ごとで若干違う。
大きさも調理方法も、中身も。
色々種類も作り方もあるんだろうけど。

途中のスーパーで買った粉で味付け。
テンサイなのかな。日本人には分からない。


美味しかった。
この味は俺の育ちでは経験がない。
まんま地元の家庭料理みたいな雰囲気。
日本でいえばおじやとか、お茶漬けとか....。違うか...。


彼女たちは、パソコンで日本の映画を見ようと言ってくれた。
日本映画のポーランド語吹き替え版。
吹き替えといっても、一人の男の人が全セリフとナレーションを全て一人でやるパターン。
ほとんどの映画は吹き替えの声が大きすぎてバックの日本語が聞き取れない。
その中でも、日本語が聞き取れるレベルの大きさの映画を探して選んでくれた。
初代「リング」
ご飯食べながら、ビール呑みながら見る。
彼女たちはハリウッド版なら見たことがあるらしい。


なぜ俺はポーランドで、ポーランドの女の子の部屋で、リングを見ているんだろう....。
流れる日本語も小さいから、あまり聞き取れないけど、見たことはあるから何となく分かりつつ。

男の人一人でやってるポーランドの翻訳がどうなってるか分からないけど、ちょこちょこ「これどういこと?」と質問されるのを答えながら見た。

最後の方のシーンで、貞子が眠る井戸で、男の人が水を汲み、女の人が引き上げるシーンで、彼女たちは、何でだよ逆の方が効率が良いだろと話していた。
まぁそうなんだけど...翻訳がどうなってるか分からないけど、危なそうな井戸の中に男の人がいるんだろうと俺は見ていたけど。


見終わって、黒髪のユアンナは終電のトラムで帰る。
駅まで見送りに行く。

また明日の朝合流する約束をする。


彼女の部屋に戻り、就寝。




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